愛しの岡村靖幸さま
長い夏休みが終わったよ。
子供の宿題が大変だとか、お昼ご飯の準備が大変だとか、
そんなものよりも、私にとって大変なものは
中1の息子の「おしゃべり」の相手なのさ。
夏休みのある日、
「おれさ、曲のタイトルがわからないんだけどさ、
小さいころ、よく聞いた曲で、いい歌があったような気がするんだけど!」
というので、覚えている部分を歌わせたら
岡村靖幸の「どぉなっちゃんてんだろ?」だった。
そうそう。息子が生まれてから、家や車から流れる音楽は
「岡村靖幸」「クラムボン」「くるり」ばかりだったもんね。
ここ4年ほどはPerfume一色だったしね。
そんなわけで、息子は夏休み中、いつでもどこでも「岡村ちゃん」を聞いていた。
岡村ちゃんの難解な歌詞を、「すごくかっこいい!!」と
お気に入りの曲の歌詞を暗記した。
youtubeで検索しては聞きまくった。
私は、「ルックスは微妙だけど、つくる音楽がすばらしい!」と息子に言ったけど
息子は、「ルックスもかっこいい!」と言った。
私は、「岡村ちゃんはナルシストだから、太った自分がイヤでイヤでしょうがないんだよ、きっと」と言った。
息子は、「太っていてもかっこいい!」と言った。
wikiで岡村ちゃんを検索して、これまでの逮捕歴等を知った息子は
「はやく復帰してくれないかな。新しい曲がききたいよ」といった。
息子は、「こんなすごい音楽が、有名じゃないのがおかしいよ」と言ったので、
「コアなファンがたくさんいるから大丈夫だよ」と返事したけど、
それさえも不満で「違うの! 世の中の人、みんなが評価しないのが変だ!」と言った。
岡村ちゃんは、息子にとって「神」なんだ。
息子が一番好きな歌はいまのところ「パラシュート☆ガール」らしい。
だけど、一番好きな動画は「あの娘がロングシュート決めたらどんな顔するだろ」だという。
太って、年をとって、声がでてないけど、
そこがかっこいい!という。
私は泣けてきた。
その動画のコメントを読んで、涙がでてきたよ。
岡村ちゃん、テレビに出なくていいから!
「岡村ちゃん」でいるだけでいいから!
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