title:私のおススメする「戦争の本」

2009年06月10日

「おじいちゃん戦争のことを教えて  孫娘からの質問状」



著者はアサヒビール名誉顧問の中條高徳さん。

ニューヨークの高校に通う孫娘から「アメリカ史の授業の課題で、家族や知人の戦争体験を調べなければならないので、おじいちゃんの戦争体験を教えてほしい」といった内容の手紙をもらうことから、この本がはじまります。

中條さんは昭和2年生まれ。軍人を目指して陸軍士官学校に入学しましたが、戦地に赴くことなく終戦を迎えます。

つまり、この本は「中條高徳さんの戦争体験紀」。

当時の中條さんの体験を通して「あの当時の空気」を教えてくれる良書です。
なんせ、「孫娘」にあてて書かれていますので、とてもわかりやすい!

「なぜ、日本は戦って、負けてしまったのか」

現代の感覚で「戦争は悪い」「アジアを侵略したから悪い」と論じるのではなく
「過去の時代背景」を理解した上で考えなければいけないと思うのです。

先日、小6の息子も読みました。

歴史的な事実とは別に「解釈」ってのがあるでしょ?
あなたが、信じている解釈が「右っぽくても」「左っぽくても」それはそれで、とりあえず置いといて。

とりあえず、中條高徳おじいちゃんの「昔話」を聞いてください。

私たち日本人を覆う「もやもや」が少し晴れますよ♪



【追記1】
ちなみに、私の父は昭和7年生まれ。
小学生だったため、戦争の思い出は「子供のころの思い出」です。

生活は貧しかったこと。
基地の近くに家があり、基地が攻撃をうけたときに
あまりの音の大きさに驚いて、自分も撃たれたのかと思い倒れてしまったこと。

授業中に防空壕に避難しなければならないとき、
授業が中断するのでワクワクしてしまったこと。

などなど。

酔っ払っては「おなかはぺこぺこで、とても貧しかったけれど、元気いっぱいの子供時代」を話してくれました。
ま、「過去の思い出」ですので、「悲しいこと」とか「苦しかったこと」は薄くなっていたのかもしれませんけどね。

【追記2】
ちなみに、この本を読んだ息子の感想を紹介します。

アメリカは戦争に勝ったというだけで、やりたい放題。
日本はやられっぱなしなのは、日本が悪いけど、アメリカも悪い。
日本は戦後、日本人としての誇りを持てなくなったと書いてあるが
ぼくもそう思う。


「アメリカはやりたい放題」に吹いてしまいました。。。


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